長崎市 観光部国際課・・・国際交流事業への取り組み 工藤はる代   目黒区議会議員
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2004 年 10 月 29 日     カテゴリ:行政視察
長崎市 観光部国際課・・・国際交流事業への取り組み
〜10月13日 長崎市 企画総務委員会行政視察報告〜
●観光のまち 長崎(商工業都市・・・造船・機械工業、水産業、観光)
 長崎市は、人口規模はおよそ目黒の2倍、一世帯あたりの人口は2.45と都市化は進んでいるものの家族世帯のしめる割合が目黒より多い地域である。日本の西に位置し、1571年、日本で始めての海外貿易港として、長崎港が開港された。鎖国の時代にも唯一、出島や唐人屋敷を窓口として西欧に開かれたまちであった。中国やオランダなど海外との貿易や交流の歴史があった長崎市は、戦争の悲惨さや核兵器の脅威、平和の大切さを世界に知らしめるための原爆資料館や平和公園、日本の近代化に貢献した英国人貿易商のトーマス・グラバー邸をはじめとする洋館、西欧との窓口であった出島(現在、復元中)など、これまでの歴史の中から育まれた観光資源を、商業の活性化とともに生かそうとしている。
現在、アジアの窓口をめざし、中国向けに団体観光ビザなども発行がされている。韓国や中国からの観光客はゴルフツアーを始め急増しており、大きな観光収入となっている。

●姉妹都市との交流
 戦後、米国のセントポール市と姉妹都市提携を、日本で初めて行っており、現在では、5都市と姉妹提携を結び、いずれも民間交流から歴史的なつながりのもとに始まっている。自治体職員の人事交流や民間交流、中学生を派遣するなど従来の交流に加え、まちづくりに相互に貢献できるようなテーマを絞った交流を行っている。さらに、交流結果を市民へ還元することで、市民間の利益や民間交流の掘り起こしを行うことも視野に入れている。

●長崎ブリックホール・・・「地球市民ひろば」の設置
 国際会議場や文化ホールのある、「長崎ブリックホール」の中に、「地球市民ひろば」がある。情報の拠点としてパソコンを備え、ゆったりとしたスペースにソファーが置かれ、外国人も含めた長崎市民が自由に利用できるようになっている。「長崎市国際ボランティア」が活動し、受付業務や日本語講座、ニューズレター作成、企画などの分野で活躍している。なお、ボランティアには交通費のみが、一ヶ月の実績で計算し、バスなどの回数券が支給されている。

●課題は目黒も同じ・・・商店街の活性化と市民との連携・協力
 長崎市は、大型店舗の進出による商店街の空洞化現象があり、商店街や中心市街地活性化事業を進めることと、古くからの西欧文化の浸透や戦争などの歴史的な背景と地理的な特性から、アジアからの観光客の急増に対応するなど、現実問題の解決を図るために市民とともに、グローバル化に向けた長崎の国際交流を進める必要があると考えられ、「長崎市国際化推進計画、世界の長崎・地球市民」が作られている。しかし、歴史に育まれた国際交流は、大都市東京の中の一基礎的自治体・目黒とはやはり、違いがあると感じる。
東京ではあまりに人口密度が多いため、地域の中に埋もれ、孤立している外国人が多いのではないだろうか。留学生や企業の赴任先として目黒に滞在している人と個人の事情で滞在している人ではかなりの違いが見られ、子どもへの対応も遅れがちである。縁あって隣人となった異国の人とは、イベント時の交流ではなく、日常的に理解しあいたいものである。
 国籍がどこであっても、文化的な違いがあっても、地球市民としてともに地域で暮らせるように支援することが、国際理解教育であり、国際交流だと思う。行政による支援としては、活動場所の提供や市民団体との連携は不可欠と感じた。 



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1029 長崎市 観光部国際課・・・国際交流事業への取り組み
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